フリーランスになるために必要な事って?
フリーランスになりたい!とはいうものの、何をどう準備したら良いものか、わからない事がたくさん。会社に入社する場合は、会社が諸々の手続きを済ませてくれますが、フリーランスは仕事を始める手続き等も、自身で準備しなければいけません。現在の仕事を辞めて、これからフリーランスになる方には、辞める前に準備しておくべき事も。より良いスタートを切るために、最低限、何が必要なのかここで確認しておきましょう!
フリーランスに興味を持った以上、経験者の話など、事前にいろいろと調べているはず。ですが、フリーランスは組織ではなく、自分ひとりでの仕事が主なので、他の人と全く同じ量の仕事をこなし、同じ収入を得られるわけではありません。なので、まずは自分がどれくらいの収入を目指し、そのために経費や労働時間がどれ位必要なのかを考えてみましょう。現実的にこなせる仕事量をしっかりとイメージする事。収入のことばかりではなく、名刺や印鑑、請求書など、最初に用意しなければならないものも含めて、備品等にかかる支出を細かく割り出してみることが大切です。
フリーランスは会社員と違い「月々決まった金額の収入」は確保できない事がほとんどです。そのため、新たにクレジットカードをつくったり、融資などのローンを組む際の審査が通りづらくなってしまう事があります。ですから、必要があれば、辞職する前にローンなどの手続きは済ませておく方がいいでしょう。
退職前に準備するべき事はまだ他にもあります。会社の給料明細を見てみましょう。やらなければならない事のヒントがたくさん書かれていますね。まず、社会保険料の欄。これからは、この社会保険類を自身で納めることになります。年金は「厚生年金」から「国民年金」に。健康保険は「社会保険」から「国民健康保険」に。「任意継続」という手続きを踏めば、年金、健康保険、共に、今までと変わらず納めることもできます。厚生年金と国民年金では、将来受け取れる年金の支給額が変わってきますが、厚生年金と変わらない金額をもらえる制度に加入することもできます。その制度を「国民年金基金」といいます。必要だと思う方は、ぜひ、調べてみてください。年金も保険も、辞職する会社と、現在の納付先の役場でしっかりと話をして、今後スムーズに納付を切り替えられるよう、準備することが必要です。
フリーランスになると、いわゆる個人事業主になるため、税金も自身で納める事になります。こちらも忘れずに手続きを行いましょう。
まず「事業開始申告書」を開業から15日以内に役場に提出。1ヶ月以内に管轄の税務署へ「個人事業の開廃業届」を提出します。その際、今後の確定申告についても、併せて申告しておくことをお勧めします。また、申告の方法は1種類ではなく「白色申告」「青色申告」と2種類から選ぶことができます。青色申告には、特別控除が受けられるというメリットがあります。その代わり、「複式帳簿」を提出しなければなりません。最初は自身で作成するには難しいかもしれませんので、税理士に依頼をしたり、申告用の会計ソフトを使用して申告するなどしましょう。確定申告書類の作成については税務署でも丁寧に教えてもらえます。確定申告時期は税務署も大変混み合いますので、年が明ける前、あまり混んでいない時期に一度相談しておくと良いでしょう。
フリーランスの場合、白色・青色どちらを選択しても、自宅がオフィスの場合に、電気代や家賃の一部が必要経費として申告することができます。家賃、光熱費など、業務上の出費は必要経費となるため、今まで引き落としに使用していたプライベートの口座とは別に、仕事用の口座を開設するなどして、業務上の出費とプライベートの出費を区別しやすいよう、変更の手続きをとっておくことも必要です。他にも経費になるものがあるので、何が経費なのかしっかりと確認しておくと、後から慌てることがありません。